2010年2月28日日曜日

哀れ さぼちゃん

私は植物を育てられないダメ子です。植木をすぐ枯らします。マメで、ジュネーブでもひたすら狭いベランダに家庭菜園を作っていたナムとは大違い。唯一私が育てられる子はサボテン (-_-)

ところが、ジュネーブで私は、なんとサボテンまで枯らしてしまい、友人たちから呆れられる始末(泣)。

だって、サボテンって普通水あげないじゃーん。そしたら、どうもこちらは空気が乾燥しすぎているため、サボテンすら水あげなくちゃいかんらしいのよ。

で「今度こそ、植物頑張って育ててみて!」と友達にもらった植木と、スーパーで自分で買ったヒヤシンスに「今度こそリベンジ!」と毎日水あげてたら、こんなにすくすく育ったよ!



で、うちには、半年前にIKEAで買ったサボテンちゃんがいまして。ウサギの顔みたいな形で可愛かったので買ったんだけれど、しばらく水あげなかったら、なんかしょぼくれてウサギの耳がたらりと垂れてきてたので、これにもせっせと水をあげるようにしたのです。そしたら、ウサギの耳が少しずつ頭をあげて立つように!「お~、やっぱりスイスじゃ、サボテンにも水がいるのね~」と、せっせと水をあげ続けたわけです。

しかし、喜びもつかの間、おととい、また水をあげようとウサギさぼちゃんの前に立った私は思わず一人で叫びました。「おーのー!!!」



耳が・・・落ちてる。

友人たちの分析では、恐らく水あげすぎて、頭がみずみずしくなりすぎて、重さに耐えられなくなったのでは・・・と。


・・・・・植物って、しゃべってくれないから難しいぜ。

2010年2月25日木曜日

その後、そして本気バドミントン

その後、セキュリティー会社から待てど待てど連絡なく。やっと今日Namにメールが。

「契約解消期限を過ぎてからの契約解除につき、500フランを払ってもらえばよいとします。」

って、話が違うがな。機材買っちゃって、それが1000フランかかった、って言ってたじゃない。Namももちろん引き下がらず「いやいや、買ってしまった機材の支払い、ということだったので、約束どおり、機材のレシートと詳細を送ってください。」と。さて、次の返事が来るのはいつか。もうあきらめなさい。どうせレシート無いんだから。

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それはそれとして、私はもうこちらは完全にNamにおまかせして、平和に、相変わらず慌しく生活しています。


えー、これは、私が高校時代から使っているバドミントンラケット。

そう、最近、実はかなり本気でバドミントンをやっておりまして。所属機関のバドミントン部の中でも超体育会系メンバーに入り、国連機関対抗トーナメント(世界中の国連機関が集まって戦う)にすら出そうな勢いです。相当はまっています。そのうちきっと、仕事よりバドミントンがメインになります。てへ。

その練習として、ここ数週間は毎週、ジュネーブに点在する様々なチームと対抗試合をしています。わが機関のランキングにかけて、わたし、本気です。今のところ、全勝(パートナーがベテランなので)。うしし。

今日も、今週はいつも使ってる学校の体育館が閉まって、他のみんなはお休みなんだけれど、選抜4人(私含む)は別のコートでわざわざ訓練するざま。楽しすぎるぜ。

これも、本当に人生の縁というか、運命なるものを感じます。だって、私の所属する部局の同じチームに、たまたまバドミントン部主要メンバーかつジュネーブでかつてトップ5のランキングにすらいたことのあるAlexei(ロシア人)がいなければ、私はこのバドミントン部ときっと出会ってなかったわけで。これだけ本気になれているのも、高校時代にかなり特訓されていたからなわけで。いまや私とAlexeiは、オフィスでも毎日一緒なのに、夜も一緒に訓練する仲。しかも彼と私は家も隣、というレベルでご近所。これも縁。ちなみに、普段オフィスではやさしくて大人しくって、いつもニコニコしていて、大好きなAlexei、コートに入ると豹変します。意味不明なロシア語でまくしたてます。それを聞いて毎回爆笑な私。もちろん、そんなAlexeiも大好きだけど、たまに怖い・・・(笑)。彼の本当の姿、オフィスのみんなは知らない・・・。

かく言う私も、こういうゲームやってると自分の性格がよく分かる。この負けず嫌い、どうにかしたい。今夜は実は全然打てず、かなり自己嫌悪でした。はは。でも、気持ちくぐっすり眠れそうです。おやすみなさい。

2010年2月17日水曜日

泥棒話には続きがあった

前回の泥棒話ですが、これには続きがありまして。

月曜の朝、早速大家さんにドアノブ代えてもらって、オフィスに言って同僚に話したら、みんなに指摘されました。

「数週間前に現れたというセキュリティー会社がとても怪しい」と。

なんでも、ちょいちょいある話らしく。セキュリティー会社と契約したにも関わらずお金を払わない人に対して「ほら、アラームないと危ないよ、金払いなさい」と支払いを即すために、自分たち(或いは同じグループの仲間)が泥棒に入る振りするのだと。そもそも、ドア壊して物を盗むのは大して難しいことではなく、それを、敢えて何も盗まず、ドアだけ少し壊して帰ったあたりが、ますます怪しいと。

確かに・・・(汗)。そう、今思えば、セキュリティー会社の兄ちゃんが私の家のドアをたたいたのが、私がオフィスから戻った瞬間だったんだよね。で、あまりにタイミングよすぎたので「ん?私の行動、どこかで見てたの?」ってびびったんだった。でも、なにせ兄ちゃんがすごくハンサムだったもんで、だまされた・・・(苦笑)。

しかも契約したあと、兄ちゃんが帰る時に「このステッカー貼っといたら、少なくとも泥棒も盗みに入ろうとするのを躊躇うから」と、ドアにステッカー貼って帰ってくれたんだけれど、ステッカー貼ってあるの、我が家だけなのに、うちのフロアでうちだけがドア壊されてるって、どういうことよ。

もう、考えれば考えるほど怪しく。そういうグループは、女性の一人暮らし(特に外国人、特に日本人、たぶん)を狙ってて、行動パターンもすべて把握しているのだと。だから、「だんながいる、と男を出して、契約破棄しろ」とみなさんに勧められまして。

で、今日はNamさんに日本から、そのセキュリティー会社に国際電話してもらって、交渉してもらった。そしたら「もう、設置する用のアラーム機器を全部買ってしまったから、1000フラン(10万円くらい)は払ってもらわない」と困ると。

って、そんなにかかるわけない!先週お店で見たアラーム、数千円だったもん。

Namももちろん引き下がらず、すべてのインボイス(何を購入して、何がいくらだったのか、というレシート)を全部送るように要求。さらに我が家の保険やら家探しを手伝ってもらった不動産屋さんに相談したら、ちゃんと保険契約したときに、こういうネゴシエーションが起こった時のための法律家に対する保険にもちゃんと入ってるから、心配するな、と色々アドバイスくれました。

でも、なんとなく、このままセキュリティー会社の兄ちゃん、消える気がする(希望)。実はもう警察にも言っちゃったし。

あ~、すぐ騙されちゃう馬鹿な日本人やっちゃったよ~(先輩のコメント、笑)イケメン兄ちゃんの営業はいけないよ。でも良い勉強になりました。男は顔じゃない・・・・、あ、違った。向こうから来る営業は、絶対聞き入れるな。買い物は向こうが買い手を選ぶんじゃなくて、こっちが売り手を選ぶ(って同僚に言われたアドバイス)。今週は毎日、留守でも電気とともに、ラジオかテレビつけっ放しでオフィスへ行く慎重ぶりです。週末には自分でアラーム買いに行きます。

それにしても、最後に・・・。

こっちの警察、昼休みがあるんですけど。しかも12時から14時。長いんですけど・・・。緊急事態だったらどうするんじゃい!みなさまもお気をつけください。

2010年2月15日月曜日

泥棒?

安全神話の崩れ去りつつあるジュネーブ。

最近ジュネーブでは泥棒やらスリの話題に事欠きません。かなりの確率で、バスの中で財布を掏られた人や、家に泥棒が入って色々取られた人が周りにいます。

2週間前には、しげちゃんの隣の家にも泥棒が入ったと聞き、ぞぞっ。その翌日、我が家に、いわゆるセコムのようなセキュリティー会社のお兄ちゃんが、「最近のジュネーブは本当に危ない」というデータを持って、アラームや24時間センサーの宣伝をしに来てくれたのを、真剣に聞き入り、値段もまあまあだったこともあり、その場で契約した私。しかし、先週は時間がなくて入金できず、まだアラームをつけに来てもらっていない、という状況。

で、昨夜。しげちゃんと買い物行って、そのまま我が家で夕飯食べ、遅くまでしゃべって、23時半頃にしげちゃんを車で送っていこうと2人で我が家のドアを開け、鍵を閉めようとして、「ん?」と気づいた・・・。なんか変・・・。

ドアノブのついてるプレートを、明らかに誰かが何かを下に差し込んで、ぐっと持ち上げて壊そうとした跡が・・・。



鉄のプレートに折れ目入ってるがな・・・。これはかなりの力を要するよ。



ついでによく見ると、のぞき穴、ちょっとずれてるし。その横の罰点マークも、昔からあったかなぁ・・・思い出せない。



怖いよーーーー!いつ?食事中?でも、中で自分たちが騒いでるときにBreak inするか?それとも数日前だけど、忙しくて気づかなかったのか?

深夜にこれは怖すぎで、結局昨夜はしげちゃんの家にそのまま一緒に帰り、泊まらせてもらったのでした。

でも、今日になると、意外と冷静。明日ちゃんと大家さんに話して交換してもらって、セキュリティー会社の兄ちゃんにもアラームすぐにつけてもらうのだ。こういうとき、一人暮らしは怖いよねぇ。

2010年2月13日土曜日

金曜夜に新年会

昨日は頑張った。
昨年の年末に、某日本人スタッフのおうちで忘年会を開いてもらい、みんなで鍋食べた。その先輩、日本から冷蔵庫まで持ってきた、というくらい家まるごとジュネーブへ送ったような方で、もちろん石鍋セットも持参。前日から仕込みしたという美味しい鳥鍋をいただきました。

で、さて新年会はどうする?という話になり、他のメンバーに料理しない方も結構いたりしたことから、「じゃ、うちで」と思わずボランティアしてしまった。しかし、鳥鍋のあとのパーティー企画は、プレッシャー大きいぜよ。で、なおかつ、みんなの出張やらスキーの予定やらを調整するうちに、結局金曜日の夜であるところの昨夜、決行に。

参加者6名(全員我が機関の日本人スタッフ。厳しい先輩含む)。

なにせ平日は19時でスーパー閉まるジュネーブ。1週間前からメニューを決め、前週末にフランス側スーパーやらアジア食材店やらで買出しすませ。さらに平日夜は全く時間ないもんで(火、木は22時までフランス語、水も22時までバトミントン部)、今週はほぼ毎日昼休みに急いで自宅へ戻り(オフィスから車で5分)、仕込みをしてはオフィスに戻る、の繰り返しで、ようやく昨夜パーティー決行となったわけです。何日にいつ、どの料理をどこまで仕込みするか、って全部計画たてて、これはまさにプロジェクトマネージメント・・・ (-_-)

ちょっと遅めの新年会となってしまったので、旧正月の新年会ということで。

メニューは・・・

1.前菜(キャビアもどきのクラッカー乗せ)
2.ごはん(日本米)
3.ちげ海鮮鍋
4.ベトナム揚げ春巻き
5.カブの浅漬け
6.茄子の南蛮漬け
7.鮭としゃきしゃき野菜の南蛮漬け
8.いんげんの胡麻和え
9.グリーンサラダ
10.手作りレアチーズケーキ

途中で焦って、せっかく作って冷やしてあった「いんげん胡麻和え」を皿ごと床にぶちまけ、皿が大破する、ってなハプニングもありましたが(汗)、さらに、焦って写真撮るのすら忘れましたが、みなさんには喜んでもらえた模様。結局24時までしゃべって笑って、ストレス大発散できました。

金曜にやると、1週間終わった、という開放感もあり、また週末2日が控えているという余裕もあり、準備は大変だけれど悪くないです。

みなさまも御越しあれ~

2010年2月8日月曜日

同居人はニカラグア人

我が家はオープンスペースのようなものでして、よく同居人がいたりします。

実はいま、また同居人がいます。
彼女はアメリカ国籍だけど、もともとはニカラグア出身。人生のほとんどをアメリカで過ごしながらも、出身地を聞かれると必ず「ニカラグア」と答えます。それが彼女のアイデンティティ。

彼女と私は同じ機関の同僚ですが、所属部局は違うし、年齢も15歳ほど違います。出会いは、私がジュネーブに来てすぐに、所属機関のインターネット掲示板で自転車を探していて、で、彼女が広告を出していたので、おうちまで自転車を見せにもらいに行って。結局その自転車は私には大きすぎたんだけれど、彼女は親切に、私が自転車を買えそうな場所を色々探してくれて(ってこの話、以前書いた気がする。二度目だったらごめんなさい)。話しているうちに、どちらも微生物をやってた経験があり、どちらもスポーツ大好きで、特に彼女はこれまで日本人と仕事上の縁があるらしく、いつしか年齢さを感じないほど仲良しになり、一緒に山へ登ったり、テニスしたりするようになったのでした。

そんな彼女、お仕事の契約が終わり、親姉妹の待つマイアミに戻ることになったのですが、借家の契約上、最後の1週間滞在先がないことが分かり、うちにステイしてもらっておるのです。

で、忙しい中ニカラグア料理を作ってくれました。豆をぐつぐつ。本当はトルティーヤと一緒に食べるらしいのですが、今日はパンで。



このスープが翌日にはチャーハンに早代わり。ご飯と混ぜてフライしたガヨ・ピント。美味しくてお代わりしてしまったけれど、あとから豆の繊維が腹で膨れて、おなかが風船のようになって、たいそう苦しゅうございました。彼女いわく、豆とチーズを一緒に食べると、特にガスが出るらしい。



そしてニカラグア風タコス。「日本の南にある沖縄という島には、タコライスっていう、ようはタコスとライスを混ぜ混ぜする料理がある」という話をしたら、驚いてました。そりゃそうだわな、日本人(正確には沖縄人)のクリエーティビティーに座布団1枚。



次に彼女と会えるのは、いずこか。マイアミ、いつか遊びに行けるかなぁ。いつかどこかで一緒に仕事ができたらいいな。それまで私も頑張ろう。

2010年2月7日日曜日

坂田明氏とミジンコの宇宙

昨夜はしげちゃん宅でタイカレーをご馳走になりました。その夕飯の席、しげちゃんが以前から「ものすごい感動のDVDがある!」と力説して止まないDVDをついに見ることになりました。その名も・・・

『ミジンコ 静かなる宇宙』By 坂田明




オーノー。しげちゃんから、いつもいつも「ミジンコ、すごい可愛いのっ!出産の映像なんか感涙なのっ!!!」とものすごい剣幕で力説されていたビデオなので、どんなものかと思っていたら、「坂田明」ってっ!!!

これは、かの有名なジャズサックス奏者の坂田明!

あ、有名といいますのは、話せば長い話。私は博士課程時代、東南アジアで生魚を食べて人が感染する寄生虫について研究してたので、水産系の研究室に所属していました。その当時の恩師は、若かりし頃、広島大学水畜産学部で助手をしてまして、当時後輩だったか学生だったかの一人が大のミジンコファンで、ミジンコをこよなく愛し、ミジンコを研究していたわけですが、それと同時にサックスも吹いていて、結局「おれはサックス奏者になる」とミジンコ、もとい研究室を去り、ジャズの道へ入っていったのですが、しかしミジンコへの愛は尽きることなく、ジャズサックス奏者でありながらも独自にミジンコ研究を続けミジンコ図鑑まで作っている・・・そんな坂田明氏の話を、恩師からしょっちゅう聞いていたわけです。

それが、まさかジュネーブで坂田明氏のミジンコDVDと出会うとは・・・偶然の恐ろしさ。

いやー、ミジンコ、すごかった!出産のシーンは感動で、思わず「頑張れっ!」と力が入った。ミジンコの母さん、必死なのです。ミジンコにも逆子とか難産とかありそうなんです。坂田氏のナレーションも真面目なんだか冗談なんだか分からぬ(おそらく両方)コメントに爆笑しつつも、哲学を学び、人間と宇宙について色々考えてしまう、そんな素敵なひと時を過ごさせていただきました。

「ミジンコに愛は通じません。自分がミジンコを愛しているといっていることに対し、向こうは反応を見せませんし、ミジンコにとったらそんなん知ったこっちゃなく、迷惑ですらあるかもしれません。人間の愛が他のすべての森羅万象に通じるはずだというのは人間の傲慢であるのです。」

ちなみに、このDVDを、海外にいながら、日本の新聞に載ってたちーーさな広告を目にし、即時日本にいるお姉ちゃんにお願いして購入して送ってもらったしげちゃん、あんたは偉い。なんてったって、「企画・撮影・音楽 坂田明」だそうですから。全部じゃんっ(笑)。

そして、今度ジュネーブのレマン湖のミジンコをサンプリングして日本に持って帰って坂田氏に会いに行こう、と遥かなる夢を心に描いたのです。

あー、顕微鏡ほしいな~。