2010年9月25日土曜日

世界最悪の独裁国家?ジンバブエ出張

ツェルマットから帰った翌日は、ハラレ(ジンバブエ)出張でした。
我が部局がコントロール・撲滅を目指している熱帯病のアフリカ地域事務所、そしてカントリーオフィスのチームメンバーが一同に揃って、どうやって今後進んでいくか、一度みんなで同じ方向を向きましょう、という目的のミーティング。

私のタスクは、いくつかの疾患対策をIntegrateして効率的に進めていくためのパッケージングのヒントを提供すること、そして、ドナーと共有するためのIntegrated対策プログラムの予算案の効果的なつくりかたを提示すること。

同僚や直属の上司ではなく、大ボスである部局コーディネーターとの初めての出張ということで、実は「ちょっとやだなー」「ボスと行きたいなー」と思っていたのですが(笑)、それまで深く話をしたことがなくて、少し距離を感じていた大ボスと道中色んな話をしたり、一緒に飲んだりして、壁が一気になくなって、とても良いチャンスになりました。とくに、私はプレゼンを作って自分の頭の中をまとめるのが好きなので、これまで自分の中で、プログラムをより効果的にするための考え方を自分なりにまとめて構築したプレゼンが色々たまっていたのですが、それを初めて大ボスやアフリカチームメートとシェアして、いろんな場面で使ってもらえたのが嬉しく。ちゃんとプレゼンできることも分かってもらえて(プレゼンは、だてに学生時代に訓練してない!プレゼン命。K研究室のみんなに大感謝だよ)、出張の後、この大ボスが私の直属の上司や、さらに大大ボスであるディレクターに影で褒めてくれていたらしいことを聞いて(でもディレクターは声がでかいので、すぐばれた、笑。そしたら、コーディネーターが「おれはボスだから、本人には直接はほめないんだよぉ!って釈明してたよ」)正直ほーっと安心しました。日々こつこつ真面目にやってた甲斐がありました。

アフリカチームとも、非常に良い関係が築けて、今後が非常に楽しみです。宿題もたくさんできたし、ますます頑張ります。


ところで、ハラレ自体は、3日間朝から晩まで完全にホテル缶詰で、やっと市内を辛うじて見られたのは、最後の夜のディナー(会議に参加してた若手のアフリカスタッフとドナーチームのメンバーで、外に出た!)と翌日の出発前の1時間のお散歩だけ。市内の写真を撮ってはいけない雰囲気があったので(空港も、飛行機が着いた瞬間「空港で写真を取ることは禁じられています」とのアナウンスあり)、ほとんど写真ないです。

ただ、印象としては、典型的元イギリス植民地の首都といいましょうか。ザンビアのルサカと似た感じで、しっかり整備された大きな道路とビルで、がらーんとした感じです。





ジンバブエは「世界最悪の独裁国家」という悪名をもらっていますが、市民はみな非常に親切で陽気で(アフリカ人って、だいたいそうなんだけど)、私が日々一緒に仕事をしているジンバブエオフィスのカウンターパートも優秀だし謙虚だし、聞くと見るでは、印象が違います。ちなみに、世界最悪のインフレにより、現地通貨は崩壊し、今では完全にドル化されているので、旅行者にとっては、両替の必要がなく、楽チンです。

泊まったホテルは、イギリス統治時代の高級ホテルで、サービスもそれなりによく(何度かルームサービスを忘れられたり、たかだかコーヒーに1時間かかって催促の電話を何度したかしれないけど、電話の向こうの相手が陽気だから、にくめない)、料理は何を頼んでも美味しく、満足でした。それから、私たちの宿泊中は、AkonというアメリカのR&Bシンガーがコンサートで同じホテルに泊まっていたため(私はAkonって知らなかったんだけど・・・)、そのファンたちが大量に集っていて、金持ちジンバブエ人を見ていて圧倒されました。スーツもドレスも車も、みんなすごいんです。一億総中流であるところの日本人としては、これ、まさに圧巻。

実は出張最終日は私の誕生日でありまして、午前中をハラレ、午後を完全に飛行機の中で過ごす羽目になったわけなのですが、会議参加者に熱く抱擁してもらい、自分へのプレゼントに、ジンバブエで有名な石の彫刻を買ってみました。

誕生日前夜ディナー



石の彫刻、母と子の図(たぶん)。可愛らしくて気に入った。



33歳ぞろ目です。ぞろ目は良いサインらしいので、この1年も良いことがたくさんあると信じて精進します。宜しくお願いします。

2010年9月22日水曜日

ツェルマット登山へいってきた。

大変ご無沙汰してしまいました。相変わらずの絶好調な忙殺っぷりです。

そんな中、だいぶ過ぎたのですが、登山家・加藤滝男さんと行くツェルマット登山(初級)へ行って来ました。遊びは別腹。ジュネーブから電車で3時間ぽっきり。山小屋に1泊で、歩いたのが合計5,6時間でしょうか。でも実は泊まらなくても、一切歩かなくても、絶景の地までたどり着けますので、ご安心ください。おじいちゃん、おばあちゃんでも行けます。

言葉はいらないと思われますので、写真をご覧くらはい。

まずは、いきなり電車から見てた虹!



そしてツェルマットの駅付近で食べたご飯。ドイツ(ソーセージ)とスイス(芋)の融合です。ツェルマットはドイツ語圏スイスです。



そして、間違ったスイス(牛)と日本の融合です。



後ろの小さな小屋が泊まった山小屋。



歩く。



登山ルートがいっぱい。



岩登り特訓中のわたし。



早朝の日の出とともに、ツェルマットの天辺が燃える。



1分刻みでツェルマットの顔は変ります。



氷河に削られた跡らしいギザギザ。



たたずむ私。ここまで登山電車でぴゅーっと行けます。



山の上は氷河。



ツェルマットを前にして道なき道を行き、目を皿のようにして探すと・・・



エーデルワイスがっ!



楽しかったよー(号泣)。20人くらいで大部屋に寝るのも、何十年ぶり?かで楽しかったです(全員一応ベッドだし、羽毛のふとんで快適でした)。

実は翌日からジンバブエ出張だった訳なのですが、そんなの関係なし!体力つかって、心もリフレッシュして、最高でした。

みなさま、絶対人生に一度は見るべし!自然と地球の大きさと、人間のちっぽけさをしかと感じることができます。あなたの悩みなんて、小さなもんです。来年の夏もまた行きたいなぁ。