2011年12月21日水曜日

共通言語というもの。

実は今週から休暇のはず(正確には契約と契約の間の強制的お休みです)なのに、昨日も今日も呼び出しくらってずっと仕事。しかも、昨日呼び出してき たのは、「休日に仕事をするなんて言語道断!」といつも私に言っている同僚。大変申し訳無さそうでした(苦笑)。いいって、そもそも2人の仕事なんだか ら。昨日は、「休みたい、休みたい・・・」と心の中でぶつぶついながら、オフィスまで雪の道をてくてく歩いてい たのですが、結局激しいディスカッションの末に議論がまとまって、重要なタスクを終えられ、達成感を得ることができたので、よしとします。

際機関で働く難しさの1つは、思考方法の全く異なる人たちとコンセンサスを得て、ひとつのものを作り上げていかなければならないこと。南ヨーロッパ出身者 の多い我が部局においては、時に「この人たちと理解しあえる可能性は・・・ない!」と断固諦めの境地に速攻ダイブしてしまいそうになることが多々ある。サ ンプル数が少ないので、当てにならないかもしれないけれど、今のところ私はロシア人とはかなり思考回路が一致する(なので、しばしば議論する際の見方につ け、対陣を組む)。日本人はばっちり(当たり前?)。アメリカ人も大丈夫。フランス人とも大概いけるかな。イタリア人とは日々戦いです・・・。

イタリア人で「あ~、この人はO型に違いないな。すごいおーざっぱだもんな。」(でも、面白いアイデアもぽんぽん出してくるから、違う視点で尊敬していま す、一応言っとくと)と信じて疑わない上司から「僕は細かい仕事が得意なんだ。誰も気づかない詳細を細分化してまとめていくのがね。」と本気で言われたと きは、眼が点になって、口から泡を吹きそうだった。「・・・ この、限りなくO型に近いとはいえ、一応几帳面なA型の端くれである、しかも、ただでさえ仕事が丁寧だと一般的に定評のある日本人のわたしに言うか、それ」と心の中で思いましたが、とりあえず微笑んでおきました。何事も相対的ですから、きっと彼はイタリア人の中では「几帳面、細かい」男なのでしょう・・・。

そんな人種の坩堝の中では、例え使っているのは共通言語であるところの英語であっても、全く別の言語で会話している、と思っていい。すると、本気で考えないと、気づかぬまに誤魔化され、流されていってしまうことがたくさんある。特に、きれいな英語にはだまされがち。

でも、その詳細に1つ1つ立ち止まって、本気で考えてみる。ロジックを分解してみる。当事者になって想像してみる。そして、誰もが同一の理解をできるように 図式化してみる。できないってことは、何かがクリアじゃないってこと。「で、何がいいたいの?」「Aのあとに、Bにいって、最終的にどこにいけばいい の?」となることが、ものすごくものすごく多い。

世界基準を作るということは、文化や価値観や経験や立場や思考方法 の全く異なる人たちみんなが、同じものを見て、同じものとして認識し、行動することができるようにすること。そのためには、自分のJudgementを過 信しない。だって、私のJudgementは私の経験と価値観に基づいたものだから。経験がもっともっと増えるまでは、信頼するのは、先人たちの Judgementと科学的根拠と直感。

若手という立場を使って、納得いかないことは、しつこくしつこく質問する。 何度も何度もぶつかるけど、ぶつかっているうちに、少しずつ、各々が見ている方向が近づいて、重なり合っていく。そして、突然突破口が見えてくる。若手だ からこそ貪欲にその努力を惜しまず、有益な議論を引き起こし、合意形成を促進する触媒でありたいと思います。

どんなに忙しくても、私のしつこいクエスチョンに、めんどくさがらずに「I love fighting!」と本気でぶつかってきてくれる上司たちの(いや、Fightingじゃないんだけどな・・・)、わたしは心から感謝しています。

でも今日は呼び出しきませんように、ナムナム。


Though I am supposed to be on contract break from this week, was called out for meetings and stuck in office both yesterday and today. But today, am having a sense of achievement after a big discussion and finally reaching a sort of consensus (in a team).

A difficult thing about working for international organization is that you have to reach consensus and produce a product together with people who have completely different cultural/educational background and ways of thinking (and who all think he/she is the best). 

Beautiful writings and talks often hide deceptions that you could let go unnoticed if you are not paying serious attention but that completely mislead us.  

I stop at every detail, give a serious thought to it, try to imagine myself in a situation where I have to use what we are about to announce/publish, or visualize and conceptualize it. If I cannot, that means there is something unclear about it. I question and question until I am fully convinced. Only after hours of arguing and fighting for a truth, the direction each of us is looking at slowly begins to converge. Then there is a time you suddenly see a way out of darkness. I believe that one of the roles of a junior staff like me is to spare no effort to masticate, visualize and question …  to catalyse and facilitate useful discussion in a team for consensus building.