外の気温は40度近くて、外を歩いていると、まるでオートクレーブの中を歩いているようで、鼻の穴から熱気が入ってきて、窒息する錯覚にとらわれるわ、ほぼ毎日停電に襲われ、扇風機で熱気を回すことしかできないわ。あんなに暑いと、頭も機能が低下するし、仕事に行きたくなくなっちゃうし、食欲はなくなるし、大変ですよ、ほんと。昼寝しちゃうみんなの気持ちも大いに分かるってもんで。
そんな中でもみんな頑張ってくれて、多くの外国人が苦労するベトナム政府をいかに動かすか、というより、一緒に動くか、机上の空論で終わらないように、みんなで細かく計画立てて、ベースも作った。実現できるように頑張る。
そんな中、合間を縫って、会うべき人には会いました。
ジュネーブで仲良くしていた同僚Paolaが、1ヶ月前からハノイオフィス赴任になっていたので、何度かご飯を食べました(初めはベトナム赴任について「Dream come true!」と感激していた彼女も、共産党コテコテのベトナム政府との仕事の難しさに、四苦八苦していました。ベトナム人と働くにはコツがいるんだ。)
Namさんが週末だけ大阪から遊びに来てくれたので、Paolaも連れてNam実家に遊びに行きました。
初公開?Nam家一同+幼馴染+Paola。

宴はダック。
ハノイの停電は計画停電なので、まだましなのですが(たいていジェネレーターがあるので、エアコンは使えなくても、扇風機は使える)、ハノイを一歩出ると、普通に停電しまくり(お役人たちはみんなハノイに住んでいるので、自分たちの住まいに電気が来れば、後は無視。ちなみに観光地であるハロン湾は「停電ばかりだと、外国人観光客が逃げる」という理由から、ここもちゃんと電気が来るようになっています。)。ハノイからちょっと外にあるNam家にお泊りした夜は嵐で一晩中停電!もう蒸し暑くて死にそうでした(泣)。一晩中団扇で扇ぎ続けたNamは、翌朝筋肉痛になってるし(笑)。Paola、ごめん、と申し訳なかったのですが、ハノイ市内の様子しか見たことのなかったPaolaはベトナムの現実を少し垣間見れて良い経験になったと言ってくれました(笑)。うむ、貧困はハノイの外にあり。
それから、Nam家のみんなも一緒に、バチャンという、陶器造りの町へ。可愛らしいお皿がいっぱいで、完成度も高いんだけれど、これが日本では百均で売られている、という悲しい現実。せっかく素晴らしい製品を作っているのだから、日本人も製品をちゃんと評価してあげないといけないのになぁ。あんまり安売りして欲しくないなぁ。
危険な香りのサトウキビジュース。でも、めちゃうまい。
我が機関のハノイ事務所には、日本人の先生が3名いらっしゃり、うち2人にランチに招待いただいたり。こうしてネットワークが広がるのも嬉しいし、お話もとても勉強になるのです。日本人の先生方は、どこであってもみなさん寛大です。
そして何よりも、昔ハノイ事務所でインターンさせてもらっていたときからずっとお世話になっていた、兄ちゃんのようなDai先生と、それからベトナム人なんだけれど今はマニラ事務所で働いているToan先生(今回、応援部隊に来てもらった)と、これはもうとことん額をつき合わせて、ベトナムの将来とわれらの仕事について語り合い、本当に良い勉強になりました。いつかこのチームで、カントリーで仕事できたらいいな。夢はいつかきっと叶うと信じていよう。
土曜にジュネーブに戻り、日曜の今日はいっぱい寝た。あ~、ベトナムに戻りたい・・・カントリーで働きたい・・・という夢を心に閉まって、明日から頑張ります。